
高知県高知市本町に建つ「高知県自治会館新庁舎」は、1〜3階をRC造、4〜6階を耐火木造とした6階建ての事務所庁舎です。
1階と2階の中間に免震層を設けた立面混構造により、防災拠点としての性能と、県産材を活かした木造化・木質化を両立しています。
木造部分には木製ブレースやCLT耐力壁を採用し、中高層の非住宅木造における構造・防耐火・意匠の統合を示す先進的な事例です。
竣工は2016年9月、延床面積は3,648.59㎡です。
高知県自治会館新庁舎のコンセプト

・RC造と耐火木造を組み合わせた中層庁舎
・高知県産材を活かした都市型木造オフィス
・防災性能と木質空間を両立した木造化事例
高知県自治会館新庁舎と木造事務所
・4〜6階を木造軸組工法とした、事務所用途の非住宅木造事例です。
・比較的小さなスパンで構成しやすい上層階を木造化することで、構造計画と用途計画を合理的に結びつけています。
高知県自治会館新庁舎と県産材活用
・高知県産のスギ・ヒノキを活用し、地域の森林資源を建築に反映しています。
・構造材、ブレース、内装、家具まで木を展開することで、庁舎としての公共性と木材利用の発信力を高めています。
高知県自治会館新庁舎と都市型木造
・高知市中心部の防火地域に建つ6階建て庁舎で、都市部における中高層木造の可能性を示しています。
・木造化が難しい条件でも、階層ごとの構造選択により、非住宅木造の実現性を高めています。日本CLT協会
高知県自治会館新庁舎と庁舎木質化
・耐火木造部分では、木製ブレースを外観や室内から見える要素として活用しています。
・構造を隠すだけでなく、木の存在感を庁舎の表情として見せる点が、木質化設計の大きな特徴です。
高知県自治会館新庁舎のポイント

・CLT耐力壁を木造階の構造要素に採用
・中間層免震により防災性能と木造化を両立
・構造材を意匠に活かした木質ファサード
高知県自治会館新庁舎とCLT耐力壁
・木造部分の高耐力が必要な面材耐力壁に、CLTパネルを使用しています。
・CLTは耐力壁、間仕切壁、可動間仕切、移動間仕切にも利用され、構造と空間づくりの両面で活用されています。日本CLT協会
高知県自治会館新庁舎と立面混構造
・1〜3階をRC造、4〜6階を木造とする立面混構造です。
・低層階には大空間や防災機能を確保し、上層階には木造事務所空間を配置することで、用途ごとに適した構造を選択しています。
高知県自治会館新庁舎と中間層免震
・1階上部に免震層を設ける中間層免震構造を採用しています。
・津波浸水への配慮と、南海トラフ巨大地震を想定した耐震性能を両立する計画として位置づけられています。
高知県自治会館新庁舎と耐火木造
・4〜6階は1時間耐火の木造階として計画されています。
・防火地域の中層建築において、耐火性能を確保しながら木造化を進めた点は、設計事務所や建設会社にとって参考になる要素です。
高知県自治会館新庁舎と木製ブレース
・南北面のファサードには、木製ブレースを現しで配置しています。
・構造要素をデザインに転換することで、木造建築らしさを外部へ発信し、都市景観の中でも印象的な外観をつくっています。
高知県自治会館新庁舎と木質化設計
・内装には木材を積極的に使い、庁舎に求められる機能性と温かみのある空間性を両立しています。
・非住宅木造では、構造・防耐火・内装・外装を初期段階から一体で検討することが重要です。
高知県自治会館新庁舎のギャラリー















