【児童遊戯施設】山形県「シェルターインクルーシブプレイス コパル」

【児童遊戯施設】山形県「シェルターインクルーシブプレイス コパル」

シェルターインクルーシブプレイス コパル(山形市南部児童遊戯施設)は、障がいの有無・国籍・家庭環境を問わず、すべての子どもが遊べる全天候型のインクルーシブ施設です。

設計はo+h(大西麻貴+百田有希)、コンセプトは「すべてが公園のような建築」で、背後の蔵王連峰に呼応する雲のような大屋根を持ちます。

入口正面には象徴的な木造ドームの体育館が広がり、雨天時や冬期でものびのび遊べる空間を実現。

主体構造はRC造+S造(一部木造屋根)で、大空間を木で覆う非住宅木造の実践例です。

PFI方式で有識者・地域・市との対話を重ねて生まれ、グッドデザイン・ベスト100やウッドデザイン賞優秀賞(林野庁長官賞)など多数を受賞。

非住宅の木造化・木質化を検討する事業者に示唆の多い先進事例です。

シェルターインクルーシブプレイス コパルの概要

シェルターインクルーシブプレイス コパルの概要
項目内容
正式名称山形市南部児童遊戯施設
通称シェルターインクルーシブプレイス コパル
所在地山形県山形市大字片谷地580-1
主要用途児童福祉施設等(児童遊戯施設)
発注者山形市(PFI事業者:株式会社夢の公園)
設計・工事監理大西麻貴+百田有希/o+h
構造RC造+S造(一部木造屋根)
敷地面積22,295.30㎡
建築面積3,334.81㎡
延床面積3,175.90㎡
階数/最高高さ地上2階/10,400mm
竣工・開業2022年(開業2022年4月18日)

コパルのコンセプト|すべてが公園のような木造建築

コパルのコンセプト|すべてが公園のような木造建築

コパルは「すべてが公園のような建築」を掲げ、誰もが分け隔てなく遊べる空間を木質環境で実現しています。

  • 障がい・国籍・家庭環境を問わない開かれた遊び場
  • 蔵王連峰に呼応する雲のような大屋根
  • 屋外の丘・くぼみが室内へ連続する回遊空間
  • 木材を多用した丸みのある内部デザイン

コパルのインクルーシブデザインとは

コパルのインクルーシブデザインとは
  • スロープ・手摺・誘導ブロックを「遊びと学びのきっかけ」として設計
  • バリア解消にとどまらず、誰もが試したくなる仕掛けへ昇華
  • 大型滑り台はわずかな段差とつかまり棒で車いすにも配慮
  • 多様な属性の子どもが一緒に遊べる環境を実現

コパルと蔵王連峰に呼応する屋根

コパルと蔵王連峰に呼応する屋根
  • 背後の蔵王連峰の稜線に呼応する、雲のような佇まいの大屋根
  • 山並みが見えるよう窓位置を調整し、一枚ずつ形の異なるガラスを採用
  • 大屋根の下に屋外と屋内がゆるやかに連続
  • 木造屋根が施設全体の象徴的な表情を形成

コパルの木質化と地域産材活用

コパルの木質化と地域産材活用
  • 木材を多用した内装で「自然の中にいる感覚」を演出
  • 地域産材を活用し、地域・林業への波及効果も視野に
  • 木質空間が子どもの五感と感性を刺激
  • ウッドデザイン賞優秀賞(林野庁長官賞)が木質化の価値を評価

コパルの建築ポイント|木造ドームとハイブリッド構造

コパルの建築ポイント|木造ドームとハイブリッド構造

建築的な要点は、木造ドームとRC・S・木造を組み合わせたハイブリッド構造にあります。

  • 入口正面に象徴的な木造ドームの体育館
  • RC造+S造+一部木造屋根のハイブリッド構造
  • 大空間を木で覆う非住宅木造の実践例
  • PFI(BTO方式)による設計・施工・運営一体の体制

コパルの木造ドーム体育館の構造

コパルの木造ドーム体育館の構造
  • 体育館の大屋根を象徴的な木造ドームで構成
  • 雨天・冬期でものびのび遊べる全天候型の大空間
  • 木の架構が、運動する子どもと外の風景を一体に見せる
  • 床はガラスコーティングで保護性と清掃性を両立

コパルのRC・S・木造ハイブリッド構造

コパルのRC・S・木造ハイブリッド構造
  • 主体構造はRC造+S造、屋根の一部に木造を採用
  • 適材適所で構造形式を使い分けたハイブリッド設計
  • 木構造体は専門メーカーが供給し品質を確保
  • 大規模・非住宅でも木を活かせることを示す好例

コパルのPFI事業と木造化のメリット

コパルのPFI事業と木造化のメリット
  • 山形市のPFI(BTO方式)で整備、SPC「夢の公園」が15年運営
  • 設計・施工・運営・維持管理が「インクルーシブ」の理念を共有
  • 創造会議や市との対話を重ねた合意形成プロセス
  • 公共建築の木造化・木質化を進める参考モデル

コパルが受賞したウッドデザイン賞

コパルが受賞したウッドデザイン賞
  • ウッドデザイン賞2022 優秀賞(林野庁長官賞)
  • グッドデザイン賞「ベスト100」、日本建築学会賞(作品)2023
  • キッズデザイン賞、第43回東北建築賞、第64回BCS賞 ほか多数
  • 「木質化×インクルーシブ」の社会的評価の高さを示す

コパルのよくある質問

  • Q. コパルはどこにありますか? 

A. 山形県山形市大字片谷地580-1。JR蔵王駅から徒歩約10分です。

  • Q. コパルは木造ですか? 

A. 主体はRC造+S造で、体育館の大屋根などに木造を採用したハイブリッド構造です。

  • Q. 設計者は誰ですか? 

A. 大西麻貴+百田有希/o+h です。

  • Q. いつ開業しましたか? 

A. 2022年4月18日に開業しました。

  • Q. どんな賞を受賞していますか? 

A. ウッドデザイン賞優秀賞(林野庁長官賞)、グッドデザイン・ベスト100、日本建築学会賞(作品)など。

コパルのまとめ

コパルのまとめ

コパルは、大空間を木でつくる木造ドームと、RC・S・木造のハイブリッド構造を両立させた非住宅木造の好例です。

「木造化・木質化を、用途や規模に応じて適材適所で実現したい」という発注者・設計者・施工者で、非住宅木造の実務でお悩みの際は、モクプロ運営のハウス・ベースにご相談ください。

コパルのギャラリー

コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
コパルのギャラリー
  • URLをコピーしました!

著者

一級建築士。群馬県出身。芝浦工業大学卒業後、設計事務所・工務店・木構造材メーカー勤務を経て、2015年にハウス・ベース株式会社を起業。事業内容:住宅・建築関連の業務支援。特に非住宅用途の木造化・木質化支援(広報支援・設計支援・実務支援)に注力。木造非住宅オウンドメディア「モクプロ」を運営。