
広島市中心部の広島県庁舎敷地内に開業した木造の商業施設「MORI no KI TERRACE(モリノキテラス)」。
県庁の未利用地を活用し、日常的に市民が訪れる憩いの場を創出する官民連携プロジェクトです。
最大の注目点は、防火地域に指定された都市部でありながら、日本初の「延焼防止建築物(外殻強化型)」の基準を用いた商業施設であることです。
これにより、耐火被覆のない木の柱や梁の「現し仕上げ」を実現し、木の温もりが感じられる空間を生み出しました。
また、約20年の事業期間を見据え、解体や移築が容易な木造を採用しています。
非住宅の木造建築において、防耐火の課題をクリアしつつ木質化の魅力を引き出した本事例は、今後の公共建築の持続可能なプロトタイプと言えます。
MORI no KI TERRACEのコンセプト

- 広島県庁敷地内の未利用地を活用し、地域に開かれた場を創出
- 事業期間約20年を見据え、解体・移築が容易な木造を採用
- 役所と市民が相互にメリットを享受する、公共建築の新たなプロトタイプ
- 環境負荷低減を意識した、サステナブルな建築計画
MORI no KI TERRACEと木造化
- 将来的な解体や移築の容易さを考慮し、施設全体を木造で計画
- シンプルなグリッド状の構造躯体を活かし、空間の柔軟性を確保
- 木造化による工期短縮や環境負荷の低減効果を最大限に活用
- 非住宅用途の木造化を検討する際のモデルケースとなる設計アプローチ
MORI no KI TERRACEと地域産材
- 建物の外壁を覆う木製ルーバーには広島県産のスギ材を全面的に採用
- 地産地消の推進により環境負荷を低減し、豊かな自然環境を表現
- 敷地内の舗装には広島県産のカキ殻を細かく砕いた再生材を使用
- 地域産材の積極的な活用が、建築物の付加価値向上と地域貢献に直結
MORI no KI TERRACEのポイント

- 商業施設として日本初となる「延焼防止建築物」の基準を適用
- 防火地域において、準耐火木造仕様で耐火建築物と同等の性能を確保
- 屋内外の柱や梁を、耐火被覆のない「現し仕上げ」で実現
- 非住宅の木造化・木質化における防耐火の技術的ハードルを克服
MORI no KI TERRACEと延焼防止建築物
- 改正建築基準法に基づく「延焼防止建築物(外殻強化型)」を採用
- 3階建て以下、延べ面積3000㎡以下に限り、準耐火建築物を耐火同等とみなす制度を活用
- 防火地域での中大規模木造の可能性を大きく広げる先進的な事例
- 防耐火設計の知見が、今後の都市部における非住宅木造化の鍵となる
MORI no KI TERRACEと現し仕上げ
- 燃えしろ設計を採用することで、木材の現し仕上げが可能に
- 耐火被覆を省くことで、木本来の温かみや質感をダイレクトに表現
- 建物の外周全てに現し仕上げの木の柱が並ぶ「軒下テラス」を配置し、開放感を演出
- 意匠性と防耐火性能を両立した、設計・施工の高度な連携事例
MORI no KI TERRACE:ギャラリー






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