
広島県大竹市に位置し、瀬戸内海を望む約4.6haの広大な敷地に誕生した「下瀬美術館」は、世界的な建築家・坂茂氏が設計を手がけた美術館、ヴィラ、レストランからなる複合施設です。
丸井産業株式会社の代表取締役である下瀬ゆみ子氏とそのご両親のコレクションを展示する本館は、「アートの中でアートを観る。」をコンセプトに掲げています。
本プロジェクト最大の特色は、広島の造船技術を活用し、水の浮力を利用して配置を変えることができる世界初の「可動展示室」です。
さらに、エントランス棟におけるヒノキ集成材を用いた大樹のような柱や、レストランでのハイブリッド構造、各種ヴィラでのCLTや木製パネル「キールステック」の採用など、非住宅建築における木材の適材適所な活用と革新的なアイデアが随所に見られます。
2024年にユネスコの「世界で最も美しい美術館」最優秀賞(ベルサイユ賞)を受賞した本施設は、中大規模木造建築や木質空間の創出を目指す企業にとって、技術とデザインの融合を学ぶ上で欠かせない事例です。
下瀬美術館のコンセプト

・「アートの中でアートを観る。」をテーマとした私設美術館
・瀬戸内海の多島美と建築、自然が一体となったランドスケープ ・ユネスコ「世界で最も美しい美術館」最優秀賞であるベルサイユ賞を受賞
・美術館を中心に、ヴィラ10棟とレストランが分散配置された構成
下瀬美術館×可動展示室
・水盤の上に並ぶ、8色のカラーガラスで覆われた10×10mの展示室 ・広島の造船技術を活用し、台船の上に上屋となる展示室を建設
・水の浮力を利用することで、重機を使わずに展覧会に合わせた配置変更が可能
・瀬戸内海の島々をヒントに、世界で初めて実現した「動かせる美術館」
下瀬美術館×ランドスケープ
・全長190m、高さ8.5mの「ミラーガラス・スクリーン」が各棟を一体化 ・巨大な鏡面が瀬戸内の風景を映し出し、建築の存在感を消す工夫 ・植物学者でもあったエミール・ガレの作品をヒントにした庭園を併設
・敷地の北側に「水辺のヴィラ」、南側に「森のヴィラ」を配置し自然と調和
下瀬美術館の木造化ポイント

・木質ハイブリッド構造や大断面集成材を用いた大スパン空間の実現
・ヒノキ集成材や圧縮杉材など、多様な木材の特性を生かした適材適所での採用
・CLT(直交集成板)やキールステックなど、先進的な木質パネルの意匠的活用
・非住宅建築における木造化の自由度と、精度の高い施工技術の実証
下瀬美術館×大空間木造
・エントランス棟:36本の木材を1本にまとめた巨大な2つの柱が空間の象徴 ・ヒノキ集成材の梁が傘のように放射状に広がり、広大な無柱空間を形成
・レストラン:鉄骨とヒノキ集成材のハイブリッド梁を十字に架け、中を木梁で分割
・客席中央の暖炉などで水平力を受け、構造を感じさせない軽やかな屋根架構を実現
下瀬美術館×先進木質建材
・レセプション:圧縮杉材を用いたL形アングルをボルト接合し、トラス状の柱・梁を構成
・十字壁の家(ヴィラ):地面から浮かせる形で直交集成板(CLT)のスラブを2枚配置
・キールステックの家(ヴィラ):オーストリア考案の大スパン用木製パネル「Kielsteg」を活用 ・構造部材である特徴的な断面の木製パネルを、壁面やルーバーとして意匠的にも活用
下瀬美術館:ギャラリー







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