
フィンランド・ヘルシンキの賑やかなナリンッカ広場に、異彩を放つ木造建築があります。
2012年のワールド・デザイン・キャピタルに合わせて建設された「カンピ聖堂(Kamppi Chapel)」です。
K2Sアーキテクツによる設計で、「静寂の礼拝堂」とも呼ばれるこの建物は、都市の喧騒の中で人々が心を落ち着けるための非住宅木造建築として計画されました。
最大の特徴は、窓のない曲面の木造外壁です。
高度な木材加工技術を用い、巨大な木の器のような形状を実現しています。
宗教的な行事を行う場所ではなく、誰でも立ち寄れる精神的な安らぎの場として機能しており、公共空間における木造化・木質化の可能性を世界に示した記念碑的な事例です。
カンピ聖堂のコンセプト:都市広場における「静寂の器」

• 都市と静寂の対比:人通りの多い商業エリアの中心にありながら、内部に入ると外界の音が遮断され、完全な静寂に包まれる空間設計。
• 包み込む形状:角のない有機的な曲面デザインを採用することで、訪問者を優しく包み込み、心理的な安心感を与える「器」としての建築。
カンピ聖堂の採光計画:天井から降り注ぐ自然光

• 壁面開口の排除:外壁には一切の窓を設けず、外部の視覚的ノイズを遮断し、内省的な空間を創出。
• トップライトの効果:天井外周部に設けられたトップライトからのみ自然光を取り入れ、曲面の木壁に光のグラデーションを描き出す演出。
カンピ聖堂の木造技術ポイント:CNC加工と異樹種の構成

• 高度なプレハブ加工:複雑な曲面形状を実現するため、コンピューター制御(CNC)による精密な木材加工技術を採用。
• 適材適所の樹種選定:耐久性が求められる外装と、肌触りや温かみが求められる内装で、異なる樹種を効果的に使い分け。
カンピ聖堂の構造・材料:スプルースとアルダーの対比

• 外装(スプルース):フィンランド産のスプルース(トウヒ)の集成材を使用。特殊なナノテクノロジーワックスで塗装し、高い耐久性を確保。
• 内装(アルダー):内壁にはアルダー(ハンノキ)の無垢材を使用。厚板を曲面に合わせて削り出し、温かみのある赤褐色の空間を実現。
カンピ聖堂:ギャラリー





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