
新旅客ターミナルビルとしてリニューアルオープンした「阿蘇くまもと空港」。
熊本地震からの「創造的復興」のシンボルとして建設され、阿蘇の雄大な自然と調和するデザインが高く評価されています。
本プロジェクトの最大の特徴は、鉄骨造などの構造体に、熊本県産材をふんだんに組み合わせた大規模な「木質化」です。
空港という極めて公共性が高く、厳しい法規制(内装制限・防耐火など)が課される建築物において、いかにして木の温もりあふれる空間を実現したのか。
三井ホームなどが携わった技術的アプローチや、地域材活用の視点は、非住宅木造に取り組む設計者・施工者にとって非常に有益なケーススタディとなります。
阿蘇くまもと空港の建築コンセプト

- 「創造的復興」の象徴: 熊本地震からの復興を世界へ発信するランドマークとしての役割。
- 「杜(もり)の空港」: 阿蘇の自然景観と連続するような、木と緑に包まれた空間デザイン。
- 地域との共生: 熊本県産材を積極的に活用し、地域経済の循環と環境配慮を両立。
阿蘇くまもと空港の内装デザイン

- 多彩な木質空間: 搭乗待合エリア等に木材を多用し、空港特有の無機質さを解消。
- 阿蘇の稜線を模した天井: 曲線を多用した天井ルーバー等が、阿蘇の山並みを連想させる。
- シームレスな空間体験: エントランスから搭乗口まで、木の温もりが連続する旅客体験(UX)の提供。
阿蘇くまもと空港の地域材活用

- 「小国杉」の採用: 熊本県小国町特産の杉材など、地元の木材を仕上げ材として大量使用。
- 地産地消のモデル: 輸送コストの削減(LCCO2削減)と地域林業への貢献を実現。
- 五感への訴求: 視覚的な美しさだけでなく、県産材の香りや手触りによるリラックス効果を創出。
阿蘇くまもと空港の設計ポイント|大規模木造の技術

- 適材適所のハイブリッド構造: 大スパンが必要な躯体は鉄骨造とし、意匠・仕上げに木造技術を融合。
- 厳しい法規制のクリア: 空港施設に求められる高い不燃・準不燃性能を確保する材料選定。
- 技術パートナーとの連携: 三井ホーム等の独自技術を活用し、施工性とデザイン性を両立。
阿蘇くまもと空港の構造・耐火

- 鉄骨柱の木質化被覆: 構造用鋼管などを木材で包むことで、耐火性能と木の意匠性を両立。
- トラス状の木質表現: 構造的な強さを担保しつつ、木組みの美しさを見せる架構デザイン。
- メンテナンス性の考慮: 多くの人が利用する公共施設として、耐久性と更新性を考慮したディテール。
阿蘇くまもと空港の工法

- ツーバイフォー技術の応用: 三井ホームのノウハウを活かし、大断面集成材だけに頼らない木質化アプローチ。
- プレカット・工場加工の活用: 現場での施工精度向上と工期短縮を図るための部材加工。
- 特殊金物の使用: 木材と鉄骨、あるいは木材同士の接合部を美しく、かつ強固に納めるための工夫。
阿蘇くまもと空港:ギャラリー
















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