
愛知県豊田市に開館した「豊田市博物館」。
設計はプリツカー賞受賞建築家・坂茂氏が手掛けました。
世界的建築家・谷口吉生氏が設計した隣接する「豊田市美術館」と調和しつつ、豊田市の歴史・文化・自然を一体的に発信する新たな拠点です。
「みんなでつくり続ける博物館」をコンセプトに、市民に開かれた「えんがわ」のような空間構成が特徴。
豊田市産の杉をふんだんに使用した大屋根や、環境負荷低減を目指した設計が注目を集めています。
地域の木材を活用し、カーボンニュートラルに貢献する公共建築の先進事例として、意匠・構造の両面から高い評価を得ています。

豊田市博物館の建築コンセプト

- 谷口吉生設計の美術館との調和:隣接する豊田市美術館の水平ラインやランドスケープと呼応するデザイン。
- 「えんがわ」空間:屋内外の境界を曖昧にし、誰もが気軽に立ち寄れる半屋外空間を創出。
- 環境との共生:旧豊田東高校跡地の記憶を継承しつつ、自然光を取り入れた明るく開放的な空間構成。
豊田市博物館と坂茂氏のデザイン

- 特徴的な「木」の表現:坂茂氏の建築に共通する、温かみのある木質材料と幾何学的な美しさの融合。
- ピーチ柱(樹状柱):大屋根を支える柱は、木造の柱頭部分が枝のように広がり、森の中にいるような空間を演出。
- ガラスと木の対比:全面ガラス張りのファサードと木質天井のコントラストが、モダンかつ親しみやすい表情を作り出す。
豊田市博物館のランドスケープ

- 連続する文化ゾーン:美術館・博物館・民芸館が一体となった緑豊かな「文化ゾーン」を形成。
- みんなの庭:建物の前面に広がる広場は、市民活動やイベントに活用できる多目的な外部空間。
- 視線の抜け:建物内部からも豊かな植栽や空を感じられるよう、視線が抜ける配置計画を徹底。
豊田市博物館の木造建築ポイント

- 地域産材の積極活用:構造材・内装材に豊田市産のスギ・ヒノキを使用し、地産地消を推進。
- ハイブリッド構造:大スパンを実現するために適材適所で鉄骨と木造を組み合わせた合理的な架構。
- 高い環境性能:ZEB Ready認証を取得し、サステナブルな公共建築を実現。
豊田市博物館の木造架構・構造

- 張弦梁構造の採用:約90mもの長さを誇る大屋根を支えるため、木造梁に張弦材を組み合わせたハイブリッド梁を採用。
- LVL(単板積層材)の活用:強度と寸法安定性が求められる主要構造部には、信頼性の高いLVLを使用。
- 架構の美しさ:構造体そのものを意匠として見せる「現し(あらわし)」仕上げにより、木の力強さを表現。
豊田市博物館の省エネ・環境性能

- ZEB Readyの達成:高断熱化と高効率設備の導入により、標準的な建物と比較して一次エネルギー消費量を50%以上削減。
- CO2固定化への貢献:大量の地域産木材を使用することで、炭素を建物内に固定し、脱炭素社会の実現に寄与。
- 自然エネルギーの活用:トップライトによる自然採光や、深い軒による日射遮蔽など、パッシブデザインを取り入れた設計。
豊田市博物館のギャラリー



























ハウス・ベース株式会社の木造化・木質化支援
非住宅用途の建築物で、木造化・木質化の更なる普及が期待されています。
諸問題を解決して、木造化・木質化を実現するには、「木が得意な実務者メンバー」による仕事が必要不可欠です。
木造非住宅ソリューションズでは、発注者の課題に対して、最適な支援をご提案します。
ハウス・ベース株式会社は、建築分野の木造化・木質化を支援するサービスである「木造非住宅ソリューションズ」を展開しています。
「木造非住宅ソリューションズ」とは、脱炭素社会実現に向けて、建築物の木造化・木質化に関する課題解決に貢献するための業務支援チームです。
◾️テーマ:「(木造化+木質化)✖️α」→木造化・木質化を追求し、更なる付加価値を創出
◾️活動の主旨:木に不慣れな人・会社を、木が得意な人・会社が支援する仕組みの構築
【主なサービス内容】
◾️広報支援:コンテンツマーケティング、WEBサイト制作、コンテンツ制作等

◾️設計支援 :設計者紹介、計画・設計サポート、設計・申請補助等

◾️実務支援 :木構造支援、施工者紹介、講師等

木造化・木質化で専門家の知見が必要な場合は、ぜひハウス・ベース株式会社までお気軽にお問合せください。








