
シンガポールの名門、南洋理工大学内に建てられたアジア最大級の木造建築。
緩やかな弧を描く形状の建物の中に、集成材柱が林立する森のような空間。
建物は地下1階・地上6階建てで、延べ面積は約4万1200m2。
柱や梁には集成材、床スラブにはCLT(直交集成板)がふんだんに使用。
高温多湿なシンガポールの気候に対応しつつ、ネット・ゼロ・エネルギービルディングを実現している点が特徴。
イベントスペースやラウンジ、テラスといった共用部があり、学生たちが活発に交流。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」のポイント
シンガポール南洋理工大学「GAIA」の計画

シンガポールでは、政府が環境行動計画「シンガポール・グリーンプラン2030」を掲げるなど、二酸化炭素の排出削減に国を挙げて取り組んでおり、今回、木造を採用したのもその一環。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」の外観デザイン

建物は長手方向の全長が約210mに及ぶ、緩やかな弧を描く形状をしている。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」の防火・耐火性能

不燃材料でつくることが求められた8つの避難階段コアを除き、地上階は全て木造で、90分耐火構造の燃えしろ設計を採用し、木を現しに。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」の木構造

共用部には存在感のある柱が林立。

短手方向は木造ラーメンの架構として、長手方向はCLT(直交集成板)床でつなぎ、梁を省略。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」のパッシブデザイン

イベントスペース上部に設けた換気口付きのトップライトや、地上から最上階まで吹き抜けたエレベーター乗り場を通して、自然光や風を採り入れる。

共用部では空調設備を使わず、自然換気とプロペラファンの組み合わせで室内環境を調整。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」のディテール

開口部には深い庇と袖柱を設け、教室や研究室などに差し込む日射を遮蔽。
シンガポール南洋理工大学「GAIA」のギャラリー




















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