
近年、高齢者施設や幼児施設、障害者施設といった「福祉施設」の分野で、木造化・木質化への注目が急速に高まっています。
かつて非住宅建築といえば鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨(S)造が主流でしたが、今や木造という選択肢が現実的かつ強力な選択肢として浮上しているのです。
この背景には、単なる「木の温もりがあるから」といった情緒的な理由だけではありません。
利用者様の快適性向上はもちろんのこと、施設運営者の視点では「ブランディング効果」や「SDGsへの貢献」、さらには「補助金活用によるコストメリット」といった、経営戦略に直結する具体的な利点が存在します。
しかし、工務店・建設会社、設計事務所の皆様にとって、福祉施設の木造化プロジェクトは「未知の領域」や「不安要素」も多いのではないでしょうか。
「施主である事業主に、木造のメリットをどう伝えれば響くのか?」
「設計や施工の実務で、特に注意すべき点は何か?」
「防火や耐火の基準はクリアできるのか?」
など、木造非住宅の建築実務者が抱える疑問が生じるのではないかと思われます。
この記事では、福祉施設を木造化するメリットについて、「ナレッジ」として体系的に解説します。
皆様が事業主へ提案する際の強力な武器として、また、設計・施工の実務を推進する上での指針として、ぜひご活用ください。
なぜ福祉施設(高齢者施設・幼児施設)の木造化が注目されるのか?

福祉施設の木造化が注目される理由は、複合的です。
それは、施設を利用する方々(高齢者、子ども、支援が必要な方々)のQOL(生活の質)向上に直結するだけでなく、施設を運営する事業者の経営課題、さらには社会全体の大きな流れである「環境問題」にも応えるものだからです。
特に、木の持つ力が利用者の心身に良い影響を与えるという点は、人をケアする福祉施設との親和性が非常に高いと言えます。
本章では、木造化が選ばれる「3つの大きな理由」を掘り下げます。
H3: 利用者の心身に響く「木」の癒し効果
福祉施設が木造化・木質化を選ぶ最大の理由の一つが、木が持つ「癒し効果」です。
高齢者施設や幼児施設では、利用者が一日の大半をその空間で過ごします。
コンクリートや鉄に囲まれた無機質な空間と、木の香りや柔らかな手触りに満ちた空間とでは、利用者が感じるストレスに大きな差が出ると言われています。
木材は、視覚的には紫外線を吸収し、目に優しい反射光をもたらします。
また、木材が発する「フィトンチッド」と呼ばれる香り成分には、人の自律神経を安定させ、リラックスさせる効果が科学的にも認められています。
特に高齢者にとっては、馴染み深い木の空間が安心感を与え、精神的な安定につながります。
保育園では、木材の適度な弾力性が床に使われることで、転倒時の衝撃を和らげ、子どもたちの安全を守る役割も果たします。
このように、利用者の心身の健康に直接的に寄与する点が、福祉の現場で木造が強く求められる根幹の理由です。
設計事務所や工務店の皆様は、施主に対し「ただの箱物」ではない、「人をケアするための空間」としての価値を提案できます。
運営者の差別化戦略となるブランディング効果
施設運営者にとって、福祉施設の木造化は強力な「ブランディング戦略」となります。
現代社会において、利用者はもちろん、そのご家族も「どのような環境で過ごせるか」を非常に重視して施設を選定します。
その際、「温かみのある木造の施設」であることは、他施設との明確な差別化ポイントとなります。
例えば、「木の温もりに包まれた、家庭的な雰囲気のデイサービス」や「木育(もくいく)を推進する、自然素材の保育園」といったコンセプトは、非常に魅力的です。
これは、施設の利用促進や入居率の向上に直結します。
また、働くスタッフにとっても、快適な木造空間は労働環境の改善につながり、ストレス軽減や満足度向上に寄与します。
結果として、介護・保育業界の大きな課題である「人材の確保・定着」にも良い影響を与えることが期待できるのです。
設計事務所や工務店、建設会社の皆様は、単なる建設コストの話だけでなく、「木造化がいかに施設の経営価値を高めるか」という視点で、運営者の心を掴む提案が可能になります。
SDGs・脱炭素社会への貢献と企業価値向上
現代の企業経営において、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みは不可欠です。
特に福祉事業は社会貢献性が高い分野であり、その施設が環境に配慮しているかどうかは、運営法人の社会的評価に大きく影響します。
木材は、製造・加工時のエネルギー消費が鉄やコンクリートに比べて極めて少なく、環境負荷の低い資材です。
さらに、木は成長過程でCO2を吸収・固定するため、木造建築物は「第二の森林」あるいは「都市の炭素貯蔵庫」とも呼ばれます。
国産材を活用すれば、国内の森林循環を促進し、地域経済の活性化にもつながります。
福祉施設を木造で建設することは、運営法人が「脱炭素社会の実現に貢献している」という明確なメッセージを発信することになります。
これは、融資を受ける際の金融機関からの評価(ESG投資)や、地域社会からの信頼獲得にもつながる、非常に重要な経営戦略です。
設計・施工に携わる皆様は、この「環境価値」を明確に数値化・可視化して提案することが求められます。
【メリット】コストとブランディングで選ばれる木造の福祉施設

施設運営者(事業主)が最も気にするのは、やはり「コスト」と「経営の安定性」です。
木造化は、初期投資の面だけでなく、長期的な運営面においても多くのメリットを提供します。
「木造はコストが高いのでは?」という漠然とした不安に対し、工務店や設計事務所の皆様は、補助金の活用や広報効果といった具体的な解決策を提示する必要があります。
本章では、運営者の視点に立った実利的なメリットを解説します。
初期コストは?補助金・助成金活用の最新情報
「木造はRC造やS造に比べてコストが高い」というイメージは、必ずしも正しくありません。
特に中低層の福祉施設であれば、建物の軽量化による基礎工事の簡素化や、プレカット技術の活用により、トータルの建設コストを抑えられるケースも多くあります。
さらに重要なのが、国や自治体が推進する「補助金・助成金」の活用です。
政府は脱炭素社会の実現に向け、木材利用を強力に後押ししています。
例えば、林野庁の「CLT活用建築物等実証事業」や、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」など、非住宅の木造化・木質化を対象とした手厚い支援制度が多数存在します。
これらの補助金を活用することで、施主の初期投資負担を大幅に軽減できる可能性があります。
設計事務所や工務店、建設会社は、最新の補助金情報を常にキャッチアップし、「どの制度が使えるか」「申請のサポートは可能か」を具体的に提案することが、プロジェクト獲得の鍵となります。
モクプロのようなプラットフォームで最新情報を得ることも有効です。
「選ばれる施設」になるための広報・PR戦略
前章でも触れたブランディング効果を、さらに具体的に「広報・PR戦略」として活かすことができます。
木造の福祉施設は、それ自体がニュース性を持ちます。
例えば、
「地域産材を100%使用した保育園」
「先進的な木造耐火技術を採用した高齢者施設」
といったテーマは、新聞やテレビ、ウェブメディアに取り上げられやすい格好の材料です。
このようなメディア露出は、広告費をかけずに施設の認知度を高め、良いイメージを地域社会に浸透させる絶好の機会となります。
また、施設のウェブサイトやパンフレットで、木造化の経緯やSDGsへの貢献をストーリーとして発信することは、利用者やその家族、さらには求職者に対しても強い訴求力を持ちます。
設計事務所や工務店、建設会社の皆様は、自社の技術や木材が、施設の「広報素材」としていかに優れているかをアピールできます。
施主に対し、「建てるだけでなく、建てた後のPRまで見据えた提案」を行うことが、信頼獲得につながります。
メンテナンス性と長期的な運営コストの視点
建物は建てて終わりではなく、長期的な維持管理(メンテナンス)が必要です。
木造建築は、適切に設計・施工され、定期的なメンテナンスを行えば、RC造やS造に劣らない耐久性を持ちます。
むしろ、木材は部分的な修繕が比較的容易であるというメリットがあります。
例えば、内装の木質部分に傷がついた場合でも、その部分だけを補修・交換することが可能です。
これがRCの打ちっ放しや特定の建材であれば、大掛かりな修繕が必要になるケースもあります。
また、木の持つ調湿作用により、結露の発生を抑え、カビやダニの繁殖を防ぐ効果も期待できます。
これは、利用者の健康を守るだけでなく、建物の劣化を防ぎ、長期的な修繕コストの削減にもつながります。
さらに、木材は断熱性が高いため、冷暖房効率が向上し、日々の運営における光熱費の削減にも寄与します。
設計事務所や工務店は、こうした長期的なランニングコストの視点からも、木造の優位性を施主に説明することが重要です。
【設計・施工メリット】実務者が押さえるべき木造化のポイント

福祉施設の木造化は、設計事務所や工務店・建設会社の皆様にとっても、新たなビジネスチャンスであると同時に、実務上の「挑戦」でもあります。
特に非住宅木造の経験が少ない場合、設計の自由度や施工効率、そして何より防火・耐火性能に関する不安が伴うかもしれません。
しかし、近年の技術革新は目覚ましく、これらの課題は着実に克服されています。
本章では、実務者が押さえるべき木造化の技術的なポイントを解説します。
設計の自由度と木質化による空間デザイン
木造、特にCLT(直交集成板)や大断面集成材を用いた構法は、従来の木造のイメージを覆すような、大空間や自由な平面計画を可能にします。
福祉施設では、車椅子での移動や多目的な利用を想定した、柱の少ない広々としたデイルームやホールが求められることがよくあります。
木造は、こうしたニーズにも柔軟に対応できます。
また、「木質化」による空間デザインの自由度も大きな魅力です。
構造体をそのまま「あらわし(見せる)」にすることで、木の力強さや美しさを活かしたデザインが可能です。
壁や天井の一部に木材を使用するだけでも、空間の雰囲気は劇的に変わります。
設計事務所の皆様は、木の特性を活かした温かみのあるデザイン提案によって、施主や利用者の満足度を高めることができます。
建材メーカーの皆様は、意匠性の高い内装材や不燃・準不燃木材など、デザインと安全性を両立する製品の提案が求められます。
工期短縮と施工効率化の可能性
木造建築、特にプレカット化された部材やCLTパネル工法などは、現場での施工効率が非常に高いというメリットがあります。
RC造のようにコンクリートの打設や養生期間を必要としないため、天候に左右されにくく、工期全体を短縮できる可能性があります。
部材が軽量であるため、基礎工事を簡素化できたり、重機の使用を最小限に抑えられたりすることもコストダウンにつながります。
福祉施設の建設プロジェクトでは、補助金の申請期限や新年度の開所時期など、工期厳守が求められるケースが少なくありません。
工務店・建設会社の皆様にとって、工期の短縮はコスト削減だけでなく、施主の信頼を得るための重要な要素となります。
木造の施工ノウハウを蓄積し、効率的な施工体制を構築することは、他社との大きな差別化につながるでしょう。
非住宅木造における耐火・防火設計の基礎
福祉施設、特に高齢者施設や障害者施設など避難弱者が利用する建物では、防火・耐火性能の確保が最も重要な課題の一つです。
多くの実務者が「木造で耐火建築物は可能なのか?」という不安を抱えています。
結論から言えば、現在の技術では木造でも高い耐火性能を実現可能です。
例えば、石膏ボードなどで木材を被覆する「被覆型」や、木材自体に燃えしろ(燃えることで炭化層を形成し、内部の燃焼を防ぐ)を持たせる「燃えしろ設計」など、様々な工法が開発・認定されています。
CLTや大断面集成材も、耐火認定を取得した仕様が多数存在します。
もちろん、建築基準法や消防法で求められる基準は厳格であり、地域や施設の規模・用途によって要求性能は異なります。
設計事務所は、これらの法規制を正確に理解し、コストと性能のバランスを取りながら最適な耐火設計を選択する必要があります。
こうした専門知識の習得こそが、木造非住宅プロジェクトを成功させる鍵となります。
【利用者メリット】快適性と健康を支える木の力

福祉施設の主役は、あくまで利用者です。
高齢者、子ども、そして彼らを支えるスタッフが、いかに快適で健康的に過ごせるか。
木造化・木質化は、この最も本質的な問いに対して、科学的な根拠に基づいた明確な答えを提供します。
施主である事業主へ提案する際、この「利用者メリット」こそが最も強く響く訴求ポイントとなります。
本章では、木の力がもたらす具体的なメリットを整理します。
ストレス軽減とリラックス効果(科学的根拠)
人間の五感は、木に触れるとリラックスするようにできています。
これは単なるイメージではなく、多くの研究によって裏付けられています。
例えば、木の空間にいると、ストレスを感じた時に分泌されるホルモン「コルチゾール」の濃度が低下し、心拍数や血圧が安定することが報告されています。
特に、認知症高齢者のケアにおいては、環境が精神状態に与える影響が非常に大きいとされます。
木に囲まれた落ち着いた環境は、不安感を和らげ、徘徊や興奮といったBPSD(行動・心理症状)の軽減にもつながる可能性が指摘されています。
保育園においても、木の床で遊ぶ子どもたちは、より穏やかで集中力が高まるというデータもあります。
設計事務所や工務店の皆様は、こうした科学的データを根拠として提示することで、「木造化は利用者の健康とQOL向上のための投資である」と、施主を力強く説得することができます。
室内環境の改善(調湿・断熱性)
木材は「呼吸する素材」と呼ばれます。
室内の湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出する「調湿作用」を持っています。
これにより、室内湿度を年間を通じて安定させ、結露やカビの発生を抑える効果が期待できます。
これは、アレルギーや呼吸器系疾患を持つ利用者にとって非常に重要です。
また、木材は熱伝導率が低く、優れた断熱性能を持っています。
コンクリートや鉄に比べ、外気温の影響を受けにくいため、「夏は涼しく、冬は暖かい」快適な室内環境を実現しやすくなります。
これにより、冷暖房の過度な使用を抑えることができ、利用者の体温調節の負担を減らす(ヒートショックのリスク低減)と共に、前述した光熱費の削減(運営メリット)にも直結します。
建材メーカーは、高断熱な木製サッシや断熱材と組み合わせた提案を行うことで、より高いレベルの快適性をアピールできます。
五感を刺激する空間と施設利用者の満足度
木造・木質化された空間は、五感を豊かに刺激します。
目には優しい木目、鼻にはリラックスできる木の香り、手足には温かみのある感触。
これらの刺激は、特に感覚機能が低下しがちな高齢者や、発達段階にある子どもたちにとって、非常に良い影響を与えます。
例えば、床や壁、手すりなどに異なる種類の木材を使用することで、触感の違いを楽しんだり、空間の識別をしやすくしたりする工夫も可能です。
木の床は適度な弾力性があるため、歩行時の膝への負担が少なく、万が一転倒した際の衝撃も緩和します。
こうした細やかな配慮が積み重なることで、施設全体の快適性が向上し、利用者本人およびそのご家族の「施設に対する満足度」が格段に高まります。
この満足度の高さこそが、施設の評判を呼び、長期的な安定経営の基盤となるのです。
木造の福祉施設プロジェクトを成功に導く実務ナレッジ

これまで見てきたように、福祉施設の木造化には多くのメリットがあります。
しかし、そのメリットを最大限に引き出し、プロジェクトを成功させるためには、建材メーカー、工務店・建設会社、設計事務所それぞれの立場で押さえるべき実務上の「鍵」があります。
モクプロは、皆様の「挑戦」を「成功」に変えるためのパートナーです。
本章では、各実務者の皆様に向けた具体的なナレッジを提供します。
【メーカー向け】事業主に響く木材・建材の提案方法
建材・木材メーカーの皆様の役割は、単に「モノ」を供給することではありません。
施主である事業主のニーズ、すなわち「利用者の快適性」「運営の効率化」「ブランディング」といった課題を解決する「ソリューション」を提案することです。
例えば、高齢者施設向けには「滑りにくく、車椅子でも傷がつきにくい高耐久な床材」や「抗菌・抗ウイルス性能を持つ内装材」を提案できます。
保育園向けには「子どもの安全を考慮した角の丸い加工」や「汚れに強い塗装」を施した木材が喜ばれるでしょう。
重要なのは、その建材が「なぜ福祉施設に適しているのか」という科学的根拠や導入事例をセットで提示することです。
また、設計事務所が使いやすいように、耐火認定や各種性能データを整備し、設計段階から積極的に情報提供を行う姿勢が、信頼獲得につながります。
【工務店向け】施工品質とコスト管理のポイント
工務店・建設会社の皆様にとって、非住宅木造の経験値は大きな強みとなります。
木造福祉施設の施工において鍵となるのは、「品質管理」と「コスト管理」です。
木材は自然素材であるため、乾燥状態や保管方法によって品質が左右されます。
適切な含水率の管理や、現場での養生を徹底することが、後の反りや割れを防ぎ、建物の耐久性を保つために不可欠です。
また、非住宅木造特有の接合部ディテールや、耐火・防音性能を確保するための施工精度も求められます。
これらのノウハウを蓄積し、「木造非住宅の施工なら任せて安心」という体制を構築することが重要です。
コスト管理においては、プレカット工場の選定や、木材の調達ルートの最適化、施工の効率化(工期短縮)がポイントとなります。
施主の予算内で最大限の価値を提供できる「コストマネジメント能力」こそが、選ばれる工務店の条件と言えるでしょう。
【設計事務所向け】施主を納得させる木造化の企画・設計術
設計事務所の皆様は、施主である事業主の「想い」を形にする重要な役割を担います。
木造化のメリットを施主に伝え、納得してもらうためには、「情緒的な価値」と「実利的な価値」の両面からアプローチする企画力が求められます。
「木の温もり」といった快適性に加え、
「補助金活用によるコスト削減」
「ブランディング効果による入居率向上」
「光熱費削減によるランニングコスト低減」
といった経営メリットを、具体的なシミュレーションと共に提示することが有効です。
設計実務においては、福祉施設特有の動線計画(バリアフリー、避難経路の確保)と、木造の特性(スパン、耐火)をどう両立させるかが腕の見せ所です。
法的要求をクリアしつつ、コストを抑え、かつデザイン性にも優れた設計案を提示すること。
これこそが、施主の不安を解消し、「この設計事務所に任せたい」と思わせる力となります。
まとめ

今回の記事では、福祉施設(高齢者施設、保育園など)を木造化・木質化することの多様なメリットについて、建築実務者の皆様(建材メーカー、工務店、設計事務所)の視点から解説してきました。
福祉施設の木造化は、単なる「流行り」ではありません。
- 利用者にとっては、木の癒し効果や快適な室内環境による、心身の健康増進という大きな価値があります。
- 運営者(事業主)にとっては、補助金活用によるコストメリット、差別化によるブランディング効果、そしてSDGsへの貢献という、経営戦略上の強力な武器となります。
- 実務者の皆様にとっては、設計の自由度、施工の効率化といったメリットに加え、非住宅木造という成長市場での新たなビジネスチャンスとなります。
もちろん、非住宅木造、特に福祉施設のプロジェクトには、耐火設計やコスト管理、施主への提案方法など、乗り越えるべきハードルや不安もあるかと思います。
私たち「モクプロ」は、そうした建築実務者の皆様が抱える不安に寄り添い、木造化・木質化への「挑戦」を「成功」へと導くための「プラットフォーム」です。
皆様が施主である事業主の心を掴み、利用者に本当に喜ばれる木造福祉施設を実現するために必要な「ナレッジ」や「プロジェクト事例」を、これからも発信し続けます。
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この記事が、皆様の次なる一歩を後押しする一助となれば幸いです。
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